葦と夢洲の自然
大阪の自然について次世代に伝える機会を得ました。
前回の授業で、なにわの片葉葦から葦(ヨシ)について学んだ学生たちは、
葦繋がりで、大阪では最近まで広大なヨシ原が現存していた夢洲について学びました。
夢洲は大阪府レッドリスト2014において生物多様性ホットスポットAランク指定であり、
大阪市生物多様性戦略においても、大阪市内の重要な自然環境と目されている場所です。
葦は別名なにわぐさとも言われ、古来より水辺に広がる葦原の風景は大阪の原風景として歌に詠まれてきました。
その広がる葦原を生物多様性の核として、夢洲は大阪湾岸で最も多種多数な渡り鳥が訪れる場所となっていました。
しかし、今、万博とIRカジノ計画のために、その自然環境は潰されつつあります。
学生たちは、大阪が誇る環境とその危機的立ち位置、そして今後どのように保全していくべきかを学びました。
天下茶屋湿地もしかり、大阪には豊かな自然が知られることなく多数存在していますが、
保全されず失われている現状です。
夢洲も、そして天下茶屋湿地も、未来の大阪へ伝えるべき大切な財産。
それを未来へ歩む学生たちへ伝えられたことは本当にうれしいことでした。
大阪動植物海洋専門学校にて